人間の祖先とされる猿人。
アウストラロピテクス「ルーシー」の名を聞いたことのある人は多いと思います。
学校では「人間はチンパンジーとの共通祖先から400~600万年前に分かれ進化してきた」と教えられてきました。けれども、人間とチンパンジーが、あまりにも異なることから、その説を疑っている人もいます。
私たちは、本当に「猿人→原人→旧人→新人」という進化の道筋を経て、進化してきたのでしょうか?
このトピックに関連し、創造論を主張する団体による記事をみつけました。ざっと「超訳」を作成しましたので、ごらんください。最後に、記事のWebサイトへのリンクを貼っておきましたので、お時間のある方は、そちらもあわせてご参照ください。
【超訳:猿人は本当にいたのか?】
類人猿の化石が発見されると、それが、人間の進化の証拠だとして発表されるが、本当に人間は進化してきたのだろうか?化石の発見史、全体をながめてみると、むしろそうではないのかもしれない。
何十年にもわたって、発見された化石は、結局のところ、次の3つのグループに分類されるだろう。すなわち、アウストラロピテクス、ホモ・エレクトス、ネアンデルタールである。このうち、ホモ・エレクトスとネアンデルタールは非常によく似ていて、両者とも、現生人類と同じ種であると考えられる。
進化の証拠とされてきた、有名なアウストラロピテクス“ルーシー”は、人間の祖先ではなく、絶滅した猿だと考えられるだろう。これから発見されるであろう、全ての類人猿の化石は、これらの3つのどれかに分類されるであろう。
1.ネアンデルタール
発見される化石から現代人よりも頑丈な骨格で脳も大きかった。ダーウィンの友人である、トーマス・ハクスレーは、ネアンデルタールが人間に進化したとは考えていなかったようである。ネアンデルタールと人間の共通点には、宝石、埋葬習慣、食器、楽器、会話などの証拠がみつかっている。また、DNAからは、東欧の民族との遺伝子交配があったことがわかっており、異なる種だとは言えないだろう。
(参考)現代人(左)とネアンデルタール人の頭骨の比較
※ ロシア出身の元ボクサー「ニコライ・ヴァルーエフ(nikolai valuev)」の堂々たる体格(213cm 147kg)は、ネアンデルタール人の特徴をほうふつとさせる。
2.ホモ・エレクトス
ジャワ原人、北京原人、トルカナ・ボーイなどがこのグループに含まれる。また、アフリカで発見された、ホモ・エレクトス、ホモ・ハビリス、ホモ・ルドルフェンシスは全て同じ種類のバリエーションに過ぎないという見方もある。また、脳の容積以外は、頭骨の形状はネアンデルタールとよく似ている。ミシガン大学の古人類学者である、ミルフォード・ウォルポフは、ネアンデルタールもホモ・エレクトスもホモ・サピエンスであると主張している。
このグループは、明らかに人間ではない。骨格がエレクトスやネアンデルタールとは全く異なっている。人間との「ミッシング・リンク」ではなく、完全な猿である。その理由を下記に述べる。
① 長くて曲がった上肢、大腿骨の形状から、開けたサバンナではなく、樹上生活を送っていたのだろう
② 頭蓋骨のCTスキャン(大後頭孔の解剖学的位置)から、直立歩行ではなく、手の甲を地につけて歩く、いわゆるナックルウォーカーであっただろう