クリスチャンの中には、「一生に一度は(時間があれば?)神学校で勉強してみたい」と思ったことがある方も多いのではないでしょうか?
歴史をふりかえると、組織神学も科学、特に進化論の影響を強く受けてきました。創世記をどう解釈するかは、今でも大きな神学論争のひとつであるようです。
それでは、組織神学の教科書は、創世記、特に「人間の起源」や「進化論」について、どのように扱っているのでしょうか。今回は、市内にある2か所の聖書学校の図書館を訪問し、調べたことを報告します。
まず、気づいたことは、創世記の神学的な教義や起源・創造といったトピックについて扱っている教科書が、意外に少ないことです。その中で、創造や進化についてふれている、神学書3冊をみつけたので、比較してみることにしました。
それぞれの神学書について、下記の3項目を調べて、表にまとめてみました。
① 人類の歴史や起源について
② 進化論、あるいは創造論について
③ 起源についての結論
表:組織神学教科書の比較
※ 表の文字が小さいので、クリックして拡大してみてください
この表からわかることは、「シーセン」と「ダフィールド」は、聖書の権威は絶対的としているのに対し、「エリクソン」は、聖書と科学的データをともに満足させることが重要だと考えていることです。
どちらの考えを支持するかは、人によると思いますが、ひとつ言えることは、聖書のことばは、揺るがないものですが(歴史科学における)データとその解釈は、常に更新され、日々変化し、揺らいでいる、と言えるのではないかと思います。