若い地球と進化論

地球の歴史や人間の起源について考えるブログ

進化論のアキレス腱

みなさま、あけましておめでとうございます。

 

ブログを開設して1年余が経過しました。定期的にチェックしてくださっているみなさま、心より感謝申し上げます。また、たくさんの質問や「いいね!」また、励ましのコメントありがとうございます。

 

このブログのタイトルを「創造論と進化論」ではなく「若い地球と進化論」にした理由は、結局のところ、争点になっているのは「時間」だからです。これまで、地層や化石、遺伝子など、さまざまな科学的証拠について、進化論と比較しながら、進化論以外の解釈が可能であることを示してきました。

 また、信仰によって科学を定義する(例えば、聖書には起源についてこう書いてある。聖書に間違いはないから、科学的にも真実だと言い張る)のではなく、科学的に信仰を定義して(科学には再現可能な実験科学再現不能な歴史科学があり、歴史科学は世界観の影響を受けていることを明らかにして)きました。つまり、進化論は、検証ができない点で(厳密な意味で)科学ではなく、信仰の領域に含まれるということです。繰り返しになりますが、実験科学と歴史科学には明確な違いがあることを理解しておく必要があります。

 

進化論は、誤解を恐れずに言えば「時間」を神とする信仰です。同じ信仰なのに、創造論が科学の世界では受け入れられず、進化論が受け入れられるのは、「時間」には「人格」がないので、宗教であるとは認識されないからかもしれません。

 確かに、時間=tは、すでに物理や化学の世界でなじみが深く、tを使った関数は、いたるところでみることができます。

 例えば、自分の運転する車が走る距離を知りたいとき、はっきり意識していなくても、頭の中では、1次関数を使っています。

 L=vt (L:走行距離、v:時速、t:時間)

 では、同じように数式を使って進化論の考え方を表すとどうなるでしょうか。進化論は、時間とともにAという生物がBという生物に進化したという考えですから、時間の関数f(t)を含んだ以下の式で表せるのではないでしょうか。

  A・f(t)=B

ダーウィンの進化論は、某公共放送の「〇〇が来た」という番組でわかるように、まるで事実であったかのように扱われています。つまり、上の式は、証明された公式(真理)だと考えられているわけです。けれども、この式が成り立つためには、以下の条件が満たされている必要があるのです。

  • Bの進化上の祖先である、Aの存在が明確である
  • f(t)は進化のメカニズムを表し、時間の関数であらわすことができる
  • そのメカニズムは時間に対して常に一定である。

 しかし、ここで注意しなければならないのは、上記3つの条件は何一つ満たされていない、つまり全てがナゾであるということです。

 

第一に、現存する生物Bの、進化上の祖先A、とされる生物(化石)はまだ見つかっていません。確かに、進化上の祖先とされる生物の候補が見つかった、と報道されることがありますが、研究者の見解が一致しているわけではなく、後で違ってたとなっても、それが訂正されることはありません。ミッシングリンク(失われた環)と呼ばれるものは、まだミッシング(見つかっていない)のままなのです。

  例えば、かつて人間とチンパンジーの共通祖先としてもてはやされた、アウストラロピテクス“ルーシー”。脳が大きくなる前に直立歩行を始めたと言われていましたが、よく観察すると、足指骨の形状は、樹上生活をする猿によく似ていること、背骨にヒヒの椎骨が混じっていたことが報告されており(下記記事参照)、それが、本当に人間の祖先を示しているのか、異をとなえる研究者も少なくありません。中間種とされるこれらの化石は、サンプルが希少であるため、他の研究者による追試験ができず、発見者の主観を大きく反映しています。ここも実験科学と大きく異なるところです。

 

次に、進化のメカニズムとして確かなものは、何もわかっていません。突然変異が進化の原動力だとされていますが、突然変異によってある種が別の種に変わった例は、自然界、実験室を含めて観察されたことがありません。それどころか、観察される突然変異のほとんどは改善ではなく改悪、つまり遺伝子に欠陥を持っています。

 (たまに起こる)良い遺伝子変化だけが蓄積して進化し、(より多く起こっている)悪い遺伝子変化は、機能をもたない、いわゆるジャンクDNAに起こったのだとする考え方もあります。しかし、ゲノムの研究が進み、遺伝学が進歩すればするほど、ジャンクDNAの多くは、実はジャンク(ごみ)ではなく機能を持っていることがわかり、このような考え方も否定されてきています。

 「ヒトゲノムにおける機能をもつ遺伝子の上限」という論文を紹介します。言い換えると「ジャンクDNAには下限がある」、つまり、ジャンクDNAがある割合以下だと(機能を持つ部分にも)突然変異が起こるので、個体は死に絶えてしまう(=進化論の考えが成り立たなくなる)という内容です。著者は進化論者なので、そんなことはありえないと述べていますが・・・英語力に自信のある方は、是非読んでみてください。

 

変化が時間に対して一定であるという考え方は、放射性年代測定でもでてきましたが、斉一説といいます。進化であれ、放射性崩壊であれ、あるメカニズムが(進化論がいうように)過去数十億年に渡って常に一定であったと仮定すること自体、無理がありますが、数十億年という年代は、その無理な仮定のもとに生まれました。

 

以上のように、進化論は、あたかも真理であるかのように喧伝されてはいますが。実はナゾだらけの学説なのです。証明できないことが証明されたかのように、報道されることがありますが、その主張に異をとなえている科学者も少なくありません。

 最後に「進化論のアキレス腱」というDVDのビデオクリップを紹介します。DVD本編にも登場する科学者たちの意見にも是非、耳を傾けてください。DVDのご購入に興味のある方は、画面右上からリンクに移動できます。

 

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今年も「若い地球と進化論」をよろしくお願いいたします。