若い地球と進化論

地球の歴史や人間の起源について考えるブログ

人間とチンパンジーのDNA、一致率はせいぜい84%

DNA一致率の計算にはウラがある

もう3年も前になりますが、このブログで ヒトとチンパンジー(1)遺伝子の99%は同じ? という記事を載せました。今でも、人間とチンパンジーのDNAは98%以上一致している、とよく言われますが、この数値がどのように導き出されたのかについては、ほとんど知られていません。

両者のDNAが98~99パーセント同じであるという考えは「人間とチンパンジーが約500万年前に共通の祖先から分かれて進化した」という仮説の証拠としてよく使われています。それは、両者に起こる突然変異の速度を考えると、現時点で98~99%程度一致しているのが、計算上ちょうど良いからです。

 

今回は、アメリカの Genesis Aplogetics(創世記による弁証論)という団体が作ったビデオ"Human Chimp DNA Similarity--Is it really 98%?"を紹介します。このビデオによれば、人間のチンパンジーのDNA一致率は実際のところ84%程度にしか過ぎず、人間とチンパンジーには埋めることのできない大きな隔たりがあると述べています。

 

人間とチンパンジーの共通遺伝子:DNAの98%が一致しているって本当?

www.youtube.com

 

ビデオの中でも取り上げられた「人間とチンパンジーの遺伝子の一致率は、84%程度」という論文を紹介します。

著者は、2016年の研究で、チンパンジーDNAのヒトとの類似性は85%以下であることを発表していますが、今回、NCBI(National Center for Biotechnology Information) からダウンロードした、18,000 の 新しいDNA配列について、BLASTN(Basic Local Alignment Search Tool)法により、研究を行いました。その結果、類似性は 84%であったと結論しています。また、これまで、類似性の研究に用いられてきた、チンパンジーのリファレンスゲノムは、人類は進化してきたというパラダイム(世界観)を前提としており(言い換えると、類似性が高くでるように作成され)極めて大きな欠陥があったと指摘しています。

answersresearchjournal.org

 

実際の一致率がこれほど低いのに、さして話題にならないのはなぜでしょうか。それは、両者のDNAに、埋められないほどの大きな違いがあると認めてしまうと、人間とチンパンジーは、約500万年前に共通祖先から分かれ、現在の姿への進化をとげたというストーリーだけでなく、他の全ての生物においても進化のストーリーを書き換える必要が生まれ、進化論の土台が崩れてしまうからではないでしょうか。

84%程度の一致率が示すのは、人間とチンパンジーは共通祖先から分かれて進化してきたのではなく、同じデザイナー、すなわち、聖書に書かれている通り、同一の創造主によって作られた生き物であるということなのかもしれません。


私たち人間には、生まれつき、信じたいものを信じるという性質があることは、肝に銘じておく必要がありそうです。

 

darwinkieta.hatenablog.com

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