若い地球と進化論

地球の歴史や人間の起源について考えるブログ

気になる!組織神学

クリスチャンの中には、「一生に一度は(時間があれば?)神学校で勉強してみたい」と思ったことがある方も多いのではないでしょうか?

歴史をふりかえると、組織神学も科学、特に進化論の影響を強く受けてきました。創世記をどう解釈するかは、今でも大きな神学論争のひとつであるようです。

それでは、組織神学の教科書は、創世記、特に「人間の起源」や「進化論」について、どのように扱っているのでしょうか。今回は、市内にある2か所の聖書学校の図書館を訪問し、調べたことを報告します。

 

まず、気づいたことは、創世記の神学的な教義や起源・創造といったトピックについて扱っている教科書が、意外に少ないことです。その中で、創造や進化についてふれている、神学書3冊をみつけたので、比較してみることにしました。

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それぞれの神学書について、下記の3項目を調べて、表にまとめてみました。

① 人類の歴史や起源について

② 進化論、あるいは創造論について

③ 起源についての結論

 

表:組織神学教科書の比較

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※ 表の文字が小さいので、クリックして拡大してみてください

 

この表からわかることは、「シーセン」と「ダフィールド」は、聖書の権威は絶対的としているのに対し、エリクソン」は、聖書と科学的データをともに満足させることが重要だと考えていることです。

 

どちらの考えを支持するかは、人によると思いますが、ひとつ言えることは、聖書のことばは、揺るがないものですが(歴史科学における)データとその解釈は、常に更新され、日々変化し、揺らいでいると言えるのではないかと思います。

恐竜は人間と同じ時代を生きていたのか?

 進化論に代表される、現代科学の考え方によれば、恐竜は6500万年前に絶滅したこととなっています。また、進化論の系統樹では、チンパンジーのような類人猿と現代人類との共通祖先が、枝分かれしたのが、400~600万年前とされていますから、人類は恐竜と出会ったはずはありません。

 

 一方、竜(たつ)は、干支(えと)や神話にもとりあげられ、私たちの文化や生活になじみ深い存在です。この竜(あるいは、ドラゴン)が、恐竜の一種だという説をご存じでしょうか?世界中どこに行っても「ドラゴン伝説」が存在することからすれば、過去に、人間は恐竜と出会っていたのかもしれません。

 

 今回は「恐竜は人間と同じ時代を生きていたのか?」というテーマで作成したスライドを紹介します。

 

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科学は大きく2つに分けられます。すなわち、実験科学の結果には全ての科学者が同意しますが、歴史科学では科学者によって意見が分かれます

 

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果たして、想像だけでこのような絵が描けるでしょうか?

 

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この彫刻は、ステゴザウルスによく似ていますね。「恐竜=Dinosaur」という言葉は、1842年、リチャード・オーウェンによって作られましたカンボジアの遺跡ができたのは、それより数百年も昔のことです。

 

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1997年の論文です。恐竜(ティラノサウルス)の大腿骨(海綿骨)に、赤血球の成分のひとつである「ヘム(ヘモグロビンの”ヘム”)」がみつかったというものです。

 

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繊維が伸びている(➡)のがわかりますか?ゴムのように縮んだとあります。恐竜が死に絶えたとされる6500万年以上もの間、タンパク質が変性せずに、その性質を保つことができるのでしょうか?

 

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聖書が翻訳された時代にも、恐竜という言葉はありませんでした。

ベへモスの尾は「杉の木のよう垂れている」と書かれていますね。新改訳聖書では(ベヘモスを)カバと訳されていますが、カバには、杉のようなしっぽはありません

新共同訳では、ベヘモットと原語のままです。

 

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したがって、質問に対する答えは、

恐竜は人間と同じ時代を生きていた

可能性が高いと思います。

猿人は本当にいたのでしょうか?

人間の祖先とされる猿人。

アウストラロピテクス「ルーシー」の名を聞いたことのある人は多いと思います。

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https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Lucy_Mexico.jpg(メキシコ博物館にあるレプリカ)

学校では「人間はチンパンジーとの共通祖先から400~600万年前に分かれ進化してきた」と教えられてきました。けれども、人間とチンパンジーが、あまりにも異なることから、その説を疑っている人もいます。

私たちは、本当に「猿人→原人→旧人→新人」という進化の道筋を経て、進化してきたのでしょうか?

 

このトピックに関連し、創造論を主張する団体による記事をみつけました。ざっと「超訳」を作成しましたので、ごらんください。最後に、記事のWebサイトへのリンクを貼っておきましたので、お時間のある方は、そちらもあわせてご参照ください。

 

超訳:猿人は本当にいたのか?】

類人猿の化石が発見されると、それが、人間の進化の証拠だとして発表されるが、本当に人間は進化してきたのだろうか?化石の発見史、全体をながめてみると、むしろそうではないのかもしれない。

 何十年にもわたって、発見された化石は、結局のところ、次の3つのグループに分類されるだろう。すなわち、アウストラロピテクスホモ・エレクトスネアンデルタールである。このうち、ホモ・エレクトスネアンデルタールは非常によく似ていて、両者とも、現生人類と同じ種であると考えられる。

 進化の証拠とされてきた、有名なアウストラロピテクス“ルーシー”は、人間の祖先ではなく、絶滅した猿だと考えられるだろう。これから発見されるであろう、全ての類人猿の化石は、これらの3つのどれかに分類されるであろう。

 

1.ネアンデルタール

発見される化石から現代人よりも頑丈な骨格で脳も大きかったダーウィンの友人である、トーマス・ハクスレーは、ネアンデルタールが人間に進化したとは考えていなかったようである。ネアンデルタールと人間の共通点には、宝石、埋葬習慣、食器、楽器、会話などの証拠がみつかっている。また、DNAからは、東欧の民族との遺伝子交配があったことがわかっており、異なる種だとは言えないだろう。

 

(参考)現代人(左)とネアンデルタール人の頭骨の比較 

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https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Sapiens_neanderthal_comparison.jpg

 

※ ロシア出身の元ボクサー「ニコライ・ヴァルーエフ(nikolai valuev)」の堂々たる体格(213cm 147kg)は、ネアンデルタール人の特徴をほうふつとさせる。

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ニコライ・ワルーエフ : フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

 

 2.ホモ・エレクトス

ジャワ原人北京原人、トルカナ・ボーイなどがこのグループに含まれる。また、アフリカで発見された、ホモ・エレクトスホモ・ハビリス、ホモ・ルドルフェンシスは全て同じ種類のバリエーションに過ぎないという見方もある。また、脳の容積以外は、頭骨の形状はネアンデルタールとよく似ている。ミシガン大学の古人類学者である、ミルフォード・ウォルポフは、ネアンデルタールホモ・エレクトスホモ・サピエンスであると主張している。

 

3.アウストラロピテクス

このグループは、明らかに人間ではない。骨格がエレクトスやネアンデルタールとは全く異なっている。人間との「ミッシング・リンク」ではなく、完全な猿である。その理由を下記に述べる。

 

① 長くて曲がった上肢、大腿骨の形状から、開けたサバンナではなく、樹上生活を送っていたのだろう

② 頭蓋骨のCTスキャン(大後頭孔の解剖学的位置)から、直立歩行ではなく、手の甲を地につけて歩く、いわゆるナックルウォーカーであっただろう

 

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