若い地球と進化論

地球の歴史や人間の起源について考えるブログ

創造科学がクリスチャンの信仰に与える影響

今年5月31日から3日間、那覇バプテスト教会を会場に、全アジア創造カンファレンスが開催され、発表の機会を与えられました。今日は、その内容をご紹介いたします。

 

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このカンファレンスの様子は、クリスチャン新聞にも掲載されました。記事3段目左端「2つ目は聖書的創造を伝えるビデオの効果が~」 というのが私の発表です。 

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というわけで、発表のスライドをご覧ください。スライドの補足説明は、色を(少し見にくいですが灰色に)変えてあります。

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スコアリング(点数化)の方法

例えば、質問①「神は文字通り6日間で天地万物を創造された」に対し{確信している、多分そう、わからない、多分違う、ありえない}という、5つの選択肢があります。この中から、確信しているを選ぶと、創造論に最も近い考え方なので5点とします(ありえないが1点となります)。

また、⑧⑨⑩は、進化論の主張なので得点順が逆になります。質問⑧「化石は進化の証拠である」に対し、ありえないを選ぶと5点となります(逆に、確信しているが1点)。

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こちらが、調査に使用したDVDです。メインスピーカーはクリスチャンの地質学者である、イ・ジェマン先生。参加者には、2016年11月のセミナーDVD全6巻のうち、第3巻「ノアの洪水」を視聴し、その前後で「選択式アンケート」を、視聴後に「記述式アンケート」に答えていただきました。

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統計解析に使用した検定方法についての説明

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ウィルコクソン符号順位和検定とは?

この検定は、ある集団何等かの介入を行ったとき、介入後におきた変化が、介入によるものなのか、たまたま偶然そうなったのか、を判定するものです。

例題で説明します。「A君からJ君まで10人のクラスで担任の先生が代わり、全体として国語と算数の(5段階評価の)通信簿の成績が伸びた」とします。担任前の成績は国語も算数も、上から順に、3234342343と全く同じですが、担任後は国語は543の繰り返し、算数は345の繰り返しとなったとします。

このとき、伸びの総和は、両科目とも同じですが、検定結果は異なります国語では、成績の伸びは偶然、算数では、成績の伸びは担任が代わったため、と判定されました。これは、増減のばらつきの違いによるものです。

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続いて、アンケートの結果です

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1)視聴前スコアは全て3点以上であることから、創造論に好意的な人が多かったことがわかります。例えば、4番の視聴前スコア4.29は全ての質問の中で最も高いのですが、視聴後はそれほど増加していませんノアの洪水が全地球を覆ったことは、講義と関係なく、ほぼすべての参加者が受け入れていたことがわかります。
2)増加率からわかるように、全ての視聴後スコアが上昇しました。そして太字で示した7個の質問で、統計学的有意差を認めました。7個の質問で点数が増加したのは、たんなる偶然ではなく、講義による影響だということがわかります。
3)増加率が大きいものを赤字で示しました。5番の地層に関する質問で27%と最大の増加を示していますが、これは講義で詳しく説明されたからです。次は2番です。2番は視聴前スコアが3.17と低いですが、視聴後スコアが22%増加しています。地層と化石に関する理解が、地球は若いという考えを受け入れるようになったのかもしれません。
4)1番と2番は質問の内容がよく似ていますが、緑字で示すように視聴前スコアが、4.173.17と1ポイントの差があります。つまり、天地万物が6日間で創造されたことを受け入れたとしても、地球が若いことを受け入れるのは、難しいことがわかります。これは、創造の6日間の前に長い時代があったとする、間隙説の影響を受けているのかもしれません。
5)視聴後スコアが低かったもの青字で示しました。②地球の年齢、③罪によって入った死とは、⑦恐竜の時代についての3つです。点数が低いのは、講義で触れなかったことも原因として考えられます。得点が4点以下ということは、わからないと回答した人が多かったことを示しています。

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※ 編集後記 ※

私は、2012年8月、イ・ジェマン先生の「グランドキャニオン・創造科学ツアー」に、当時小学生だった長男と参加し、信仰が大きく変えられる体験をしました。この体験は、全てのクリスチャンに普遍化できるのか、ツアーに参加せずとも、講義ビデオを視聴することでも可能なのか、を知りたいと考え、今回の調査を企画しました。

イ・ジェマン先生の「グランドキャニオン創造科学ツアー」は来年の4月で最後となるようです。ご興味のある方は是非!

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もし行けなかったとしても、イ・ジェマン先生の下記著書は、超おすすめ!です。

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